なぜタクシーは予約できないのか?

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タクシー予約できない

早朝に駅や空港への出勤、歓送迎会や結婚式からの帰り道、会社の集まりや会合の送迎などタクシーを予約したいときはありますよね。でもタクシー会社に電話すると「予約できません」との返事。「なんで~お客さんなのに~」と感じ悪いなぁと思うことも。

今回の記事はタクシーが予約できない、予約を受け付けてくれないなど、タクシー会社が予約を積極的に受付していない理由を現役タクシー運転手が解説しています。

どうしてもタクシーに乗りたかったから予約したかったのに受け付けてくれない。雨の日でタクシーが少ないから前もって確保と思っていたらムリと断られたなど。タクシーが予約できなくて困った方やムカついた方、疑問に思っている方が気になる内容ですよ。

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予約時間まで拘束される

タクシーが予約できない理由は営業できない拘束時間が長いのが一番の理由です。予約時間までの数十分はほかのお客さんを乗せたり営業したりすることができません。何もできない時間はタクシー運転手の売上ロスになるのです。

タクシー運転手の給料は歩合制がほとんどですので、売上のロスは自分の給料減少につながります。誰でも貰えるお金が少なくなるのは嫌ですよね。タクシー運転手も同じです。

時間指定の予約はタクシー運転手の仕事できない待機時間が増え、売上を上げにくくなるのが理由なのです。

迎車料金や予約料金は美味しくない

東京のタクシーの時間給は3,200円程度です。これは時間距離併用制運賃の「1分30秒ごとに80円加算」を1時間で計算して出した数字です。要するにタクシーがメーターを入れて1時間待機した料金は3,200円ということです。

分給を計算しておきますと3,200円÷60分=約53円となりました。

迎車料金は310円、予約料金はないところもあれば410円頂くタクシー会社もあります。この予約時の料金を上で計算した分給で割れば迎車料金や予約料金でロスがないかがわかります。早速計算してみましょう。

310円÷53円=5.8分
720円÷53円=13.5分

予約料金が310円の場合は約5分、720円の場合は約13分までならタクシーの時間給に相当するので売上ロスは発生しないことになります。逆に考えると上記の時間を超えて待機時間が発生すると売上減少が想定されます。

予約時間まで営業ができない拘束時間は少なくみても20分から30分は必要。場所や時間帯によっては1時間まえから待機する場合もあります。

こうして考えてみると予約前の拘束時間は予約料金以上の損失になっていますよね。タクシー運転手は予約料金をもらえたとしても、すぐに乗せられるお客さんを優先したくなるのです。

時間単価がよくない

タクシー運転手の給料は時間単価で決まってきます。時間売上で約3,000円確保できれば人並み、それ以下だと平均以下の年収になってしまいます。

タクシーの予約配車も運転手がかけた時間に対し時間給3,000円以上あればよしとし、それ以下だと受けなきゃよかったとなります。

予約時間までの拘束時間を考えるとどうしても時間給3,000円を確保するのは難しくなります。ですから歩合給で働いているタクシー運転手は時間指定の予約はやりたくないのです。

キャンセルされると売上ゼロ

タクシー運転手に予約手配前であればキャンセルされても困ることはありません。ですが予約の待ち合わせ場所到着直前のキャンセルだと売上に直結するので非常に困ります。キャンセル料も売上も発生せずムダに走っただけだからですね。

キャンセル料も一般のお客さんには要求できていないのが現状です。会社や大口予約であればそれなりに対応してくれますが、一般家庭に乗っていないタクシーの予約キャンセル料金を請求するのは難しい。結局タクシー会社からのフォローもなく運転手の負担となってしまうのです。

「時間がかかってもいいから」は困る

お客さんから「時間がかかってもいいからタクシーに来てほしい」という話を聞きます。でも待ってもらえば手配できるわけではありません。時間を融通してもらってお迎えに向かうということは時間ロスと売上機会の損失を運転手が負担していることになるからです。

タクシー運転手の時間効率はお客さんを降ろした場所で次のお客さんを乗せることが最高になります。お客さんを降ろしてから時間が経てば経つほど売上に影響してくるのです。

予約のお客さんを乗せる場合は準備時間をある程度確保する必要がありますよね。その時間が運転手にとっては非効率でムダなのです。

人の時間を専有することは誰かがその時間を負担しています。タクシー運転手は売上に直結する時間負担を嫌がるのは当然ですよね。

予約を運転手はやりたくない

多数の来客を想定していないサービスをしているお店、例えば少数の会員制、小規模の高級店などは一見さんの予約不可だったりしますよね。もう少しカジュアルだと一般には予約を開放していないけど一部のお客さんからは予約を受け付けている店もあります。

でもタクシー会社は交通機関ということもあり高飛車営業はできません。予約受付している事務方も運転手が予約をやりたがらないことは知っています。ですが受けざるを得なかったり会社の方針として予約を取っていくということはあります。

時間指定の予約が負担だと感じているタクシー会社は、近くに車がいないとか手配できる車両がないとか、なんとなくやんわり断っています。中には時間指定予約は受けていませんとキッパリ断っている会社もあります。

予約がメリットにならない

法律用語以外としての「予約」
通常法的には本契約である取引

将来発売される何らかの商品を購入する契約や、将来日・時間を指定して何らかのサービスを利用する権利を確保する契約を結ぶことを、一般的に予約という。

予約とは wikipedia

世の中には予約を積極的に受けてくれるサービスがあります。wikipediaから抜粋すると予約販売、コンサートのチケット、病院など。これらは予約してもらうとスムーズに営業活動が行えるという内容です。早期予約受付とか前倒しで販売する手法ですよね。

でもタクシー運転手の仕事は予約してもらってもメリットは少ないのです。飲食店でも予約して事前に何の連絡もなくキャンセルになり食材が無駄になったというニュースは耳にします。

予約を積極的にすすめているサービスもあり、逆に予約は受けたくないサービスもあるのです。営業活動の内容によって予約に積極的かどうかが違うのですね。タクシーはどちらかというと予約には消極的です。

まとめ

時計

タクシーが予約できないのは運転手にメリットが少ないのが理由です。お客さんはどうしてもタクシーに乗りたい。そして決まった時間に乗りたいから予約したいというのもわかります。

ではどうしたらいいのでしょうか。結局は予約料金を時間単価に見合った金額まで上げるしかありません。予約配車で売上に貢献できるとなればタクシー会社も積極的に予約に応じてくれます。

どうしても送迎にタクシーを使いたいというのであればハイヤーを手配する方法もあります。料金が時間制で高額になりますがいつまでも待機してくれます。そう考えるとタクシーの予約できない理由は料金体系が見合っていないということですね。

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