自動運転によってタクシー運転手の仕事はなくなるのか?

タクシー運転手の仕事をしていると自動運転によって仕事がなくなるのではないか?という話が出ます。そんな時は、僕は調べていませんので自動運転について詳しくはわかりませんね~無くなると困りますね~。というように答えています。

今回は自動運転によってタクシー運転手の仕事はなくなるのか?という事について自分の考えを書いてみたいと思います。現役タクシードライバーが普段運転していての観点からの意見ですので参考にしてみてください。

飛行機、電車、船、など自動運転されている乗り物はすでにたくさんある

聞いた話によると飛行機や新幹線などの最新の乗り物はほとんど自動運転になっているそうですね。AからBまでの運行内容をセットしてあとは自動で動く。要するにこんな方法ではないでしょうか。

よく考えてみると大きめの飛行機や新幹線、電車、船が一人の人間のハンドル操作だけで運行しているとは思えません。要所要所で人間が操作しているはずですが、巡航している時は操縦者は何もせず自動に動いているのではないかと想像できます。

しかし小さめの機体で数人が乗れる飛行機や船、地方の電車はまだ人間が操作しています。僕達が想像できる車掌さんがチンチンと鳴らしながら運行しているということですね。最新の乗り物は自動運転装置がついているけど、人間が操作する乗り物がほとんどだということです。

車に置き換えて考えてみると、高級車やバス、トラックなどで高速道路を巡航する場合は自動運転が一般的になるに違いありません。高速道路に入って巡航状態になったら自動運転システムが作動して目的地インターまで人間が操作しなくても到着する。こんなシステムになるのかもしれません。

この先も小さめの昔からの乗り物は人間が操作して、大きめで公共性があり最新鋭の乗り物は自動運転装置が搭載されていくでしょう。今までは飛行機や新幹線に搭載されていた自動運転技術が一般者の車サイズまで降りてきたといえるかもしれません。

インテリジェントパーキングアシストがすでに自動運転だよね

実は自動運転の機能が搭載されている車もあるのです。それがインテリジェントパーキングアシスト。簡単に言うと自動駐車システムです。

2015年1月時点での記事ですので2年ほど前から自動運転のようなシステムが存在するのです。自動といってもアシストや補助といっていますね。

インテリジェントパーキングアシストの機能を読んでみると車全体を自動運転にするのではなく、一部機能を自動にすることができるようですね。ということは、車が自動運転になるという意味は、車の運転の一部を自動にすることが出来るというと正確なのかもしれません。

インテリジェントパーキングアシストは、車庫入れなどの駐車の際、必要なステアリング操作を車両がアシスト。
シフトを「R」に入れるだけで駐車枠を認識し、
OKボタンをタッチすれば駐車枠にまっすぐ入るように
自動でステアリング操作を行います。
イージーセット機能付きタイプでは、目標駐車位置を
自動的に補正する機能も装備しており、ドライバーは周囲の安全確認とブレーキによる速度調整を行うだけで
駐車区画の中央付近に精度良く駐車可能です。

インテリジェントパーキングアシスト2は、
超音波センサーとカメラを使って駐車スペースを検知し、区画線を検出できた時のみ目標駐車位置を自動設定。
スイッチを押すだけで、適切な後退開始位置への誘導と
後退駐車のためのステアリング操作を自動でアシストします。
手動による目標駐車位置設定が不要となり、また前進誘導機能が加わったことで使い勝手が向上しました。
さらには、切返しを伴う駐車、縦列駐車、縦列出庫などもアシスト。さまざまな駐車・出庫シーンに対応します。

引用:インテリジェントパーキングアシスト[IPA]|トヨタの様々な安全技術|トヨタの安全安心技術

自動運転に移行できそうな状況とは?

車の運転の一部を自動にすることが出来るとするとどの部分が自動になるのか?ここでは僕の想像で考えてみました。

高速道路は一番自動運転の機能が使えそうですね。今でもオートクルーズコントロールといって一定の速度を維持する機能があります。まずは入り口インターから出口インターまで自動で運転されるようになると思います。

駐車場は各所色々ありますが、お店などの平置き駐車場で条件が揃えば自動で駐車が可能になると思います。前方後方にセンサーがあれば緊急停車することは難しくないので比較的早めに対応が可能だと思います。

信号や停車する時も自動になりそうですね。今でも自動ブレーキシステムがありますので止まる時は完全に自動運転にすることは可能ですね。もう少し機能が上がると発進から停止までのアクセル操作は完全自動運転が実現するかもしれません。

大きめの国道も自動運転が可能になるかもしれません。国道は障害物も少なく比較的直進と信号だけで運行できます。国道の自動運転が可能になると目的地をセットすれば楽に移動ができるようになるはず。何かあれば緊急停止すれば問題なし。その後は乗っている人間が対応すれば良いのです。

すぐに思いつくのは以上ですね。こうして考えてみると状況を限定すれば自動運転技術はすぐに実現できそうな気がしてきます。

逆に住宅街の小道や抜け道、入り組んだ道路などは自動運転になることはもっと先になるでしょうね。では、タクシー運転手の仕事がなくなるのかを考えてみましょう。

タクシー運転手の仕事は自動運転によってなくなるのか?

僕は自動運転が自動車に搭載されたとしてもタクシー運転手の仕事はなくならないと予想しています。高速料金などの料金システムやその他業界の状況は変化するかもしれませんが、基本的なタクシー運転手という仕事はしばらくはなくならないはずです。

仮にタクシーに自動運転が搭載されたとしても今の技術で無人運転で移動できるはずがありません。何らかの人間の補助が必要になるはずです。ですから運転手ではなくタクシーオペレーターという名称になるかもしれませんね。

僕の家の近くには細いバス通りがあります。バスに乗っているとこんなの運転できないよと思うくらい難しそうです。バスもタクシーも対面の車に譲る譲らないの判断が重要になってきます。この状況だと譲り、ここは自分が突っ込む。こういった経験が物を言う判断は経験で学んでいきます。自動運転やAIが対応できるのかわかりませんが、僕は難しいのではないかと思っています。

もうしばらくはタクシー運転手の仕事はなくならない

多分僕たちが生きている間には完全自動の無人運転する車が町中を走るようになることはないと予想しています。ですからタクシー運転手という仕事も僕が生きている間にはなくならないはずです。

何か自動運転によってタクシー運転手の仕事がなくなるぞ、と煽るような話がありますが、理解していっているのか不思議に思っています。ニュースとしては自動運転を搭載したけど高速道路だけだよ、では面白くありませんからね。

まとめ

自動運転の車が世の中に出てきたとしてもそれは完全無人運転できる車ではありません。ですからタクシー運転手の仕事はまだまだなくなりません。自動運転やUberなどで将来が気になっている方は心配せずにタクシー運転手の仕事を始めてみて大丈夫です。

タクシードライバーは渋滞をさけ、抜け道、脇道、小道を経験で通り抜けていくのが仕事ですからね。どんな場合も高速道路、国道、幹線道路を通っていいというなら自動運転のタクシーが走るかもしれません。

この抜け道を通ると10分なのに、幹線道路を通って1時間かかった。お客さんはこんな事なら自動運転のタクシーに乗らなければよかったと思うに違いありません。

でももっともっと将来は完全無人の自動運転タクシーが開発されるかもしれません。その時はタクシー運転手という職業は過去のものになっているかも。

最後に僕は自動運転が出来る車が発売されるのを期待しているんですよ。だって勝手に動いてくれる車は楽しそうですからね。

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コメント

  1. こんにちは。私は、三重県で小さなタクシーを営んでおります。
    自動運転はしばらく実用化されないと考えております。理由としては高齢者や患者のお客様が乗車中に気分が悪くなったり、重い荷物を運んであげたり、突然に行き先を変更したり、等々その対応が出来ないこと。
    深夜に吐かれたり汚されたりしたときの対応、もし気がつかずに次のお客様が乗車になったときにどう責任をとるのか、不明確なのです。
    タクシーは他の公共交通機関との違いはサービス <人と人とのふれあい> やサポートが大きなウエートを占めることだと考えるからです。