なぜタクシーはクレジットカード払いを嫌がるのか?

タクシークレジットカード

「クレジットカードは使えますか?」
タクシーに乗車する前に確認されると運転手は単価のよい場所に行くのかなぁと期待したりします。でも当然近くの駅前までなんですよね、やっぱり。

タクシー料金の支払い方法にはクレジットカード払いがあります。世間の噂ではカード払いは嫌がられるらしい。こっちはお客さんなのになんで嫌がるんだよと納得がいかないとお客さんも多いですよね。

今回の記事は「なぜタクシーはクレジットカード払いを嫌がるのか?」という疑問を現役タクシー運転手が解説。タクシーに乗ってクレジットカード払いを使って嫌がられたりした人、今後タクシー料金をクレジットカードで支払をしたいと考えている人におすすめの内容ですよ。

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単純に面倒

現金支払いならお金のやり取りだけで支払完了です。でもクレジットカード払いだと端末を使ってカードを預かってサインや明細だったり。手間が増えて時間がかかると面倒だなぁと思ってしまいます。

メーター料金が同じであれば手間が少ないほうがいいですよね。歩合制のタクシー運転手ならなおさら。少しでも事務的な時間は短くしたいのです。

業界としても乗務員の手間を少しでも軽減するためメーター料金は1円単位ではなく10円単位。小銭のやり取りが減るように考慮されています。

サッとお客さんに乗ってもらい、サッと支払いを済ませて降りてもらうのがタクシードライバーの理想です。それが端末操作などアレヤコレヤとなると「面倒だなぁ」と考えてしまうのです。

手数料の乗務員負担は昔の話

2017年現在、クレジットカードの手数料は会社負担に変わってきています。タクシーにクレジットカード払いが導入された当初は運転手負担が常識でした。でも最近は乗務員の手数料負担が問題になり会社側が負担するように考えを改めています。

タクシー会社によってはクレジットカードの手数料を乗務員負担にしているとこもあります。でも今後は人材確保のために乗務員の手数料負担を撤廃し始めています。転職者もカード手数料がない会社を選ぶようになるため、会社側も乗務員に負担を押し付けていては人が集まらないと気づき始めるでしょう。

今後はクレジットカードの手数料を運転手が負担することはなくなっていきます。カード払いを嫌がられる理由は手数料が負担だからという理由も過去の話になるでしょうね。

手数料負担でも大した額ではない

ここでは実際にどれくらい手数料として引かれるのかを簡単に計算しみますね。

メーター料金の平均額は約1,200円から1,800円くらいですかね。どこかのデータを引っ張ってきてもいいんですけど面倒なのでおおよそで考えます。以前は1,200円くらいでしたし実際に仕事していてもだいたい1,000円ちょっとかなぁという感覚があるので問題ないかと。

カード手数料は5%で計算してみますか。ほかのサイトでは5%が主流のようなので。ちょっとパーセンテージが大きい気がしますけど多めに計算ということでよしとしましょう。では下記が計算式ですね。

メーター料金 × 手数料率 = 乗務員手数料負担額
1,200円×5%=60円

1,200円のメーター料金の場合、クレジットカードの手数料負担額は60円。あれれ意外と少ない気がしませんか。5%で60円、3%だと36円ですよ。

ちなみにタクシー運転手が大好きなタバコの料金はメビウス箱440円。一本あたり22円です。5%負担の場合はタバコ3本分に相当するということですね。クレジットカード払いでなければタバコ3本余分に吸えると考えると、大きい負担じゃないかとムキになる運転手はいるかもしれませんね。

クレジットカード払いのお客さんは少ない

地域や時間によって異なりますが、実際にクレジットカード払いのお客さんは少ないです。10回乗せて1回あるかもくらいの率です。

隔日勤務だとして1乗務に40回乗せたとすると4回くらいクレジットカード払いがあります。平均額が1,200円だとして4,800円。

クレジットカードの場合は平均は少し高い気がしますので2,000円としましょう。2,000円×4回=8,000円ですね。

8,000円に5%の手数料が400円。12乗務だとして4,800円になります。結論として月の手数料負担額は4,800円くらいになるんじゃないかなぁという計算です。

現実の手数料負担額は?

おおよその計算した結果と僕の経験と実績から考慮すると「タクシー運転手のクレジットカード手数料負担額は毎月1,000円から3,000円くらい」になります。ひとつひとつの手数料でみると少ない金額でしたが、チリも積もればでまとめると大きな負担な気がしてきますよね。

タクシー会社によって乗務員が手数料を負担する会社しない会社があります。タクシーに転職を考えている方にとっては大きな判断材料になりますよね。「なぜタクシー転職サイトは転職道がおすすめなのか?」という記事ではタクシー会社選びについて書いていますので転職をお考えの方はぜひご覧ください。

クレジットカードが使えるタクシー

乗ろうとしているタクシーがクレジットカード払い可能かどうかは運転手に確認しましょう。「クレジットカードは使えますか?」と一言確認しておくだけで安心です。

もし支払い時に端末が故障とか、電波状況で使えなかい場合には名前住所連絡先などを伝えて後払いにすることも可能です。事前にクレジットカード払いの意思を伝えていれば運転手もタクシー会社も快く対応してくれます。

端末によってサインや暗証番号の入力なども

タクシー会社によってクレジットカード払いの端末が違うのでサインが必要だったり、暗証番号だったり、少額決済だから何もしなくてよかったりとさまざまです。

慣れてない運転手だと端末操作に戸惑ってしまい時間がかかってしまうことも。あまり不慣れな様子をみせていたら現金払いに切り替えたほうが手っ取り早いかもしれませんね。

クレジットカード払いの領収書は?

領収書とカード明細は必ず発行されます。領収書にはカード払いと記載されていますので会社で経費にする場合などは注意が必要です。

まとめ

人間だれしも面倒なことは嫌がりますよね。タクシー運転手も同様です。同じ料金なら手間はできる限り少ないほうが助かります。その点クレジットカード払いはひと手間増えるのです。

現金払いと同じくらいの手間で負担も同様であればクレジットカード払いも歓迎されるようになります。でも機器を操作してやり取りするより、現物を受け渡しするほうが今のところ簡単に対応できます。

乗務員の負担や面倒がなくサクッと決済できるシステムができるとお客さんも運転手も助かりますよね。なんだかんだと手数料やマージンばかり考えているシステムにはうんざりします。早く現金より簡単な決済方法を用意してほしいですね。

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