タクシー運転手の事故と責任について覚えておきたいこと

タクシー事故

タクシーの事故は悲惨な事故が多いような気がしませんか?もしタクシードライバーが事故を起こしてしまったら?賠償責任は?責任や保証は自分がするの?などデータや疑問、事故発生の流れを解説します。

今後タクシー運転手に転職を考えている方に参考になると思います。タクシー運転手に興味があるけど事故が不安な方。一度目を通しておくと疑問が解決するかもしれませんよ。

タクシー事故の件数はどれくらいなのか?事故率は?

タクシーが起こした事故のニュースを目にする機会が多い気がします。何かマスコミが面白おかしく報道しているよな気がしませんか?

ここで実際のデータからタクシーの事故率を計算してみました。

タクシーの事故率
タクシーの事故件数13,655 ÷ 事故総数536,789 = 0.0254

平成27年の全国の事故件数に対してタクシーの事故率は約2.5%でした。100件事故が起きたら2件か3件がタクシーになりますね。

死者数も計算してみましょう。

タクシー事故の死亡事故率
全国4,117 ÷ タクシー事故45 = 0.0109

タクシーが起こした事故によっての死亡率は約1%ということです。

全国ハイヤー・タクシー連合会と警察庁のデータはほぼ同じ、違いは誤差か修正が入ったからだと思います。以上のことからタクシーの事故率データの信頼性は正しいといえますよね。

平成27年 総数
事故件数 536,789
死者数 4,117
タクシー(法人)事故件数 13,655
死亡事故件数 45

引用:
一般社団法人 全国ハイヤー・タクシー連合会
交通事故発生状況
http://www.taxi-japan.or.jp/content/?p=article&c=83&a=3

 

平成27年 総数
事故件数 536,899件
死者数 4,028件

引用:
警察庁
安全・快適な交通の確保に関する統計等
http://www.npa.go.jp/publications/statistics/koutsuu/index.html

交通事故の種類は大きく分けると3つ

事故は時と場合によって千差万別。しかし大きく分けると3種類に分類されます。

・人身事故
・対物事故
・自損事故

人身事故とは相手を怪我させてしまった事故。タクシーの場合は車内人身事故といって乗せているお客さんを怪我させてしまった場合も人身事故になります。

対物事故とは車や民家、ガードレール、道路標識など物損事故のことです。物によって高額な賠償責任が発生する場合もありますので気をつけましょう。

自損事故とは自分で自分の車をぶつけて壊してしまう事故のことです。タクシーの場合だとバックした時にポールや電柱にぶつけて破損させるような事故です。

職業ドライバーとして絶対起こしてはならない事故が人身事故です。他の事故ももちろん起こしてはなりませんが、人身事故にならないよう気をつけることが長くタクシードライバーを続ける秘訣です。

事故を起こした場合の過失割合とは?

過失割合とは80%対20%とかいうどちらがどれだけ負担をするかの割合です。当然割合が高ほうが負担額が大きくなります。

一対一の事故だと事故判例で過失割合は自動的に決まります。不満をいっても大きくは変動しません。判例で決まっているのですから。

多重事故の場合は検証をする必要があります。それでも判例に沿って判断されるようです。

過失割合を下げる運転方法とは?

事故が起きても過失割合が低ければ自分の賠償や責任が低くなります。なるべく過失割合が低くなる運転を心がければ一つの事故対策になります。

過失割合が低くなる運転方法とは道路交通法を守る運転です。交差点通過方法、信号や一時停止、横断歩道を横切る場合など。こちらが道路交通法を守っていて相手が違反している場合は相手の過失割合が高くなるようになっています。

タクシードライバーとして道路交通法を守って運転することが自分の身を守る最善策であるといえますね。

事故率よりも結局は自分がどれだけ気をつけて運転しているかによる

2%が高いとか低いとか人によっての感じ方はいろいろです。僕が実際の現場で感じるのは事故を起こす人は年に何度も起こし、何十年も無事故の人もいるのです。

普段から注意して運転している人やガンガンと運転している人などいろんな運転手がいます。その中で自分は気をつけようと日頃から安全運転をしている人はほとんど事故に合わないような気がします。

事故を防ぐポイントを抑えて運転しさえすれば1%よりも低い数字の確率になるのは間違いありません。自分は絶対に事故を起こさないつもりで予防策や気をつけるポイントを覚えていくと大丈夫だと思います。

タクシー運転手が事故を起こしてしまったら?

絶対はないのが交通事故です。相手がいるので自分が気をつけていても交通事故は起きます。では事故を起こしてしまったらどうなるのか?を解説します。

タクシーの自己の修理代金は自己負担なのか?

事故をするつももりがなくても起きてしまうのが交通事故ですよね。万が一でも起こってしまったら自分の負担はどれだけなのか?気になるところです。

結論をいってしまうと各タクシー会社によって事故対応や負担率は様々です。

事故を起こしても始末書を書くだけの会社。全額事故負担の会社など。

自分だけは事故を起こさないと自信がある方が多い気がします。でも検討しているタクシー会社の事故対応については細かく確認しておく必要があります。実際に事故を起こしてから聞いてなかったとならないようにしたいですよね。

事故を起こして自分の負担がゼロの会社はあるのか?

一般的には会社の物を壊しても始末書だったり申し訳ありませんでしたと謝るだけで許してもらえたりします。でも車の事故は申し訳ありませんでは済まないことが多いのです。

会社の業務を行っていて壊してしまったのだから会社負担が当然。といえば聞こえはいいのですが、もし事故を起こして負担ゼロであれば誰も事故に対しての危機意識が薄くなりますよね。

事故を起こしても始末書だけでいい場合と、事故を起こすと自分のお小遣いが減る場合では、後者のほうが明らかに事故に対して警戒するはずです。

負担ゼロだと危機意識が低くなるためタクシー運転手の自己負担が無い会社は存在しないと思って間違いありません。違いは事故を起こした場合の負担率やどういった場合はどの程度ペナルティがあるのか?の細かな規定がタクシー会社によって異なるのです。

事故を起こすつもりはないけど、起こしてしまった場合のことも考えて慎重に確認しておく必要がある項目です。

タクシー事故に労災は使えるのか?

基本的に会社は労災を使いたがりません。簡単にいうと労災を使う場合のは会社の非を認めることになるからです。

とにかく労災を使わずに対応しようとします。でも結果として自分が納得すればいいことなので根掘り葉掘り確認してしっかりと会社に対応してもらいましょう。

事故で休んでいる期間は休業補償はあるの?

事故対応のについては全般的に会社によって違うので曖昧な回答になってしまいますね。

休業補償についてもあるところはあるし、ないところはないとしか答えられません。

実際は相手の自動車保険から休業補償は支払われる場合が多いように思います。逆にこちらも相手に休業させてしまったら保証しなくてはいけません。結局事故の比率や状況によるのです。

タクシー会社は歩合制の給料がほとんどです。休業時は有給消化とささやかなる基本給から計算される金額をもらえるかもらえないかで対応されるようです。

事故についての簡単な考え方として、相手にドッカンやられたら保証してもらえ、相手をドッカンやってしまったら保証しなくてはいけないのです。わかりやすいですよね。

事故でケガをして休んだら傷病手当金は受けられるの?

申し訳ありませんがわかりません。もらった人は聞いたことがありますが事故でのケガではありませんでした。でもこういった制度があることを知っていれば困ったときに検討できますので知っておく必要がありますよね。

傷病手当金とは?

病気やケガで会社を休んだときは傷病手当金が受けられます。
傷病手当金は、病気休業中に被保険者とその家族の生活を保障するために設けられた制度で、被保険者が病気やケガのために会社を休み、事業主から十分な報酬が受けられない場合に支給されます。

引用:病気やケガで会社を休んだとき | 健康保険ガイド | 全国健康保険協会
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat310/sb3040/r139

事故してしまったときの対応方法は?

交通事故は突然起こります。とっさの状況で素早い対応が求められます。

簡単に事故を起こしてしまったときの流れを解説しておきます。

1.事故発生
2.けが人の救護
3.実車中ならお客様にケガはないか?
4.相手方にケガをされている人はいないか?
5.ケガをされている人がいて手当が必要なら119番で救急車の対応をしましょう。
6.次に110番で警察に連絡。
7.最後に自分の営業所に連絡。
8.その後は営業所の指示に従って行動します。

事故が発生したらとくにかく、けが人の救護です。ここが一番重要ですし遅れてしまうと取り返しがつかないことになりかねないので素早く対応します。

めったに起こらない交通事故ですが車を運転する限り起きてしまうこともあります。タクシー会社によっては事故対応マニュアルを持っている場合もありますので確認しておくと安心できますね。

まとめ

交通事故が起きることを完全に防ぐことは出来ません。でも限りなく少ない確率にしたり大きな事故にならないような対策を講じる事は出来ます。

僕の周りにも何年も事故を起こしたことがないドライバーが何人もいます。逆に年に何度も事故や違反を起こして退職していった人もたくさんいます。その人たちに違いは何でしょうか?

最終的には自分の身は自分で守る防衛運転が出てきているかではないでしょうか?常に事故や違反に注意を払っているかどうかによって変わってくるはずです。

では今日から事故を起こさないようどうすればいいか考えながら運転してみましょう。僕の目標は生涯無事故ですね。

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