給料・年収

タクシーの歩合について現役タクシー運転手がサクッと教えます

タクシー運転手の仕事をしているとお客さんや知人か歩合なんでしょ?ノルマはあるの?と聞かれることがあります。タクシー運転手の給料は歩合ですのでお客様から頂いた運賃が給料になります。当然売上が下がれば給料も下がります。

これからタクシーに転職とか就職しようと考えてる人が一番心配なのが給料、お金の面ですよね。生活のために仕事をするのですから歩合制が給料や年収にどのように計算されるのかが重要です。

この記事はタクシー運転手の仕事に興味があったり転職を考えていて歩合について知りたい人におすすめの記事です。現役タクシー運転手が書いていますので参考になると思いますよ。

歩合とは

はじめにタクシーの歩合について簡単に解説しておきます。歩合制や歩合給などいろんな言い方がありますが歩合と意味は同じです。自分がタクシーでお客さんを乗せて頂いた運賃から給料が支給される仕組みのことです。

消費税を抜いた売上からタクシー会社が定めた歩合率で計算し、タクシー運転手に給料が支払われるのです。要するに売上を上げた分からしか給料が支払われないということですね。

歩合(読み)ブアイ

1 ある数と他の数との割合。割・分・厘・毛、またはパーセントなどで示す。「公定歩合」
2 取引高・売上高・出来高などに応じた手数料・報酬。「一割の歩合をとる」

デジタル大辞泉より

タクシー運転手の給料は歩合制

タクシーの給料が歩合給なのは一般の方にも知られていることです。僕もお客さんから聞かれることもあります。知人や友人からは歩合給で大丈夫?と心配されます。

昔にタクシーの給料を固定給にした時代もあったと聞いています。タクシーの給料を固定給にしたら「仕事する人がいなくなった」そうです。

タクシーの仕事は外回り営業みたいなものです。一旦外に出てしまえば何をしているかわかりません。サボっていても給料がもらえるなら仕事する人がいなくなるのは当然の結果かもしれません。

そういった経緯もありタクシー運転手の仕事は歩合給がスタンダードになっているのです。

ざっくりいって運賃の半分

売上や歩合、歩合率とかいうけど一体どれくらい給料がもらえるのかが一番気になるところですよね。パーセンテージやなんやかんやと面倒なのでざっくり解説すると消費税を抜いた売上の約半分が給料になります。

たとえば月の売上が40万円なら20万円が給料。60万円なら30万円が給料になります。

タクシーは地域差があるのでここでは関東圏、東京、神奈川、埼玉、千葉の条件だと思ってください。

A型、B型、AB型賃金は気にしない

タクシーの給料でA型賃金、B型賃金、AB型賃金と種類があります。この種類はタクシー会社が運転手に給料を支払うときに都合がよくなるためのもの。

売上を固定給、賞与、残業代、深夜残業、各種手当など細かく明細に振り分けるためです。固定給や残業代が増えたからといって給料が増えるわけではありません。タクシーの給料はざっくり売上の約半分は給料明細がどうなろうと変わらないのです。

タクシー会社によって歩合率が違う

歩合率はタクシー会社によって異なります。違うといっても極端に高かったり低かったりすることはありません。ここでもざっくりタクシー会社の歩合率は50%から60%の間です。

歩合率が60%の会社が必ずしも有利かというとそうでもありません。歩合率が高い会社は何かと手数料天引きが多かったりタクシー会社のブランド力が低く、無線や顧客が少なく売上が上げにくかったりします。

逆に50%と歩合率が低い会社だと給料が低くなるのかというとそうでもありません。事故負担が少なかったり優良顧客が多く、無線や予約、専用乗り場があって売上を上げやすかったりします。

歩合率が高いだけでタクシー会社を判断すると後悔します。全体的な条件を比較検討し自分に合ったタクシー会社を選ぶようにしましょう。

歩合給が心配な人は多い

歩合給というと心配する方が多いと思います。売上が少ないと給料が少ない。仕事をしないと給料がもらえないかも。人それぞれ歩合制の給料は心配になります。

でもよく考えてみると売上が少ないと給料が少ないのは当然ですし、仕事をしないと給料がもらえないのも当然です。逆に考えると売上を上げた分、仕事した分は給料が支払われます。

当たり前のことをいっている気がしますが、実は大事なことなんです。ブラック会社では売上を上げても給料は下がり、残業で仕事しても給料はもらえない。当たり前のことが当たり前にしてもらえない会社は非常に多いのです。

タクシー運転手は歩合で大変と心配されます。でもサービス残業や無給の休日出勤、何かと理不尽な給料体系のほうがストレスがたまります。そういう意味ではタクシーの給料はお客さんから頂いた運賃の半分と考えれば意外と単純で健全だと思います。

まとめ

タクシーの歩合をサクッと簡単にいうと売上の半分。これだけです。

誰しも歩合率が良いタクシー会社で仕事がしたいと考えます。それはタクシー会社も知っているので見かけ上数%他社より歩合率を上げていることもあります。ほかのタクシー会社の人と給料について話すと売上は高いけど手数料天引きなどあって意外と給料は高くないということがあります。

タクシー会社を選ぶときには歩合率だけで選ぶと後悔します。全体的な条件を比較して自分にあった会社を選べば間違いありません。

さて歩合率や歩合制がどうのこうのより、仕事して売上を上げないと給料がもらえませんのでがんばていきましょう。

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タクシー運転手の年収、給料、お金については下記記事でまとめて解説しています。

  • この記事を書いた人

タクロー

元タクシー運転手の現運行管理者
タクシーの現場から情報をお届けしています。

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