タクシー運転手の労働時間はどれくらいなのか?

労働時間を想像

タクシー運転手って朝から晩まで24時間仕事してるけど労働時間は何時間か知りたいと思いませんか?タクシーの労働時間はシフト制や交代制とは違った勤務形態なのです。

この記事はタクシーの労働時間がどれくらいなのかを現役タクシー運転手が具体的に解説しています。タクシーの仕事に興味があったり、転職を考えている人におすすめの記事となっています。

タクシー会社や地域によって多少異なりますが一般的なタクシー運転手に当てはまりますので参考になるはずです。タクシー会社を探していたり転職を考えている人にはタクシー転職サイトは【転職道.com】がおすすめな理由で解説していますのでぜひ御覧ください。

タクシー運転手の労働時間の基準は下記PDFにて掲載されています。記事の内容にも参考にさせていただいています。

タクシー運転手改善基準(H26.8)
http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/kantoku/dl/040330-12.pdf

はじめに勤務時間と労働時間について。

労働基準法厚生労働省 労働時間・休日では勤務時間ではなく労働時間と記載されています。ここでは勤務時間ではなく労働時間とし、労働時間と勤務時間はほぼ同じ意味とさせていただきます。

労働時間(ろうどうじかん)とは、使用者または監督者の下で労働に服しなければならない時間のことを指す。

労働時間 wikipediaより

タクシー運転手の労働時間とは?

タクシー運転手の労働時間はどの部分を指すのか少し触れておきます。難しい意味ではなくホテルや駅、付け待ち場所で待機している時間はどうなのかです。

タクシーは歩合制なのでややこしくなるのですが、ここでは休憩時間以外は労働時間で話をしたいと思います。要するに車を止めてお客さんを待っている時間も労働時間と定義する意味ですね。

実際の労働時間は厚生労働省からの指導

タクシー・ハイヤー運転手の労働時間は厚生労働省労働基準局が決めています。タクシー会社が違法に長時間労働をさせていたことが発覚すると営業停止処分など行政処分になります。

タクシー運転手は長時間労働とはいえ厚生労働省の指導がありますので労働時間に関してタクシー会社も違法な残業や無理な要求はできません。そういう意味ではタクシードライバーの激務にも限度があるといえますね。

タクシーの勤務形態、日勤、夜勤、隔日勤務とは?

タクシー運転手の勤務形態は大きく分けて3つ。日勤、夜勤、隔日です。

日勤とは?

一般企業と同じように7時頃に会社を出庫して5時頃までに帰庫する勤務形態です。一日の拘束時間は9時間から10時間まで。休憩時間は1時間以上です。

タクシーの稼げる時間帯は夕方から深夜にかけて。昼間の時間は売上が平均より低くなります。日勤を希望される方は、女性タクシードライバー、年金受給者、夜の運転が苦手な人、理由があって隔日勤務ができない人などです。

日勤の労働時間は一般企業と大きく異なりませんので理解しやすいと思います。タクシー運転手でも日勤であれば普通の労働時間と変わらないのですね。

夜勤とは?

夜勤の労働時間は夕方の5時頃に出庫して深夜3時頃までに帰庫する勤務形態です。一日の労働時間は9時間から10時間まで。休憩時間は1時間以上です。

タクシーとして稼げる時間帯の夕方から深夜まで仕事するのでタクシー運転手として給料を多くもらえる勤務形態です。夜勤勤務希望者はやはりガッツリ稼ぎたい人が多いですね。

夜勤は未経験から入社してすぐに配属される勤務形態ではありません。そもそもタクシー会社が夜勤勤務を認めていない場合もあります。夜勤の勤務形態を希望されるのであれば将来自分が夜勤で勤務できるか確認しておく必要があります。

夜勤用の車は隔日勤務用にくらべて少なめ。ベテランで稼ぎたい人は当然夜勤希望です。そうすると事務所は新人より安心して任せられるベテランを夜勤に配置するのが一般的です。

他には夜勤勤務者を増やすと反対番の日勤者を増やさなくてはいけません。要するに日勤者と夜勤者の数は同じが最適なのですね。

稼ぎ辛い日勤の希望者は夜勤に比べて少ないのが一般的です。であれば日勤の数に合わせて夜勤の数も決めます。

以上の理由などから夜勤勤務を希望しても配属されないことがあるのです。

隔日勤務とは?

タクシー運転手の一般的な勤務形態は隔日勤務です。朝の7時に出庫して深夜3時までに帰庫する勤務形態。20時間拘束の3時間休憩、実際の労働時間は17時間です。

次回の出勤時間は前回出勤した日の次の日の朝。隔日で出勤するので隔日勤務といいます。

ちなみに明番とは隔日勤務の出勤日の次の日のこと。隔日勤務では勤務終了後、継続20時間以上の休息期間が必要と決められています。要するに隔日勤務では出勤した次の日は休息日ですね。

タクシー運転手の月の勤務形態

分かりやすく1日の出勤日を掲載してみましたので参考にしてください。

基本的に3回出番と明番を繰り返したあとに休日があります。隔日勤務1乗務を一般企業の2日分と考えると、隔日勤務3乗務は一般企業の6日分ですね。6日分勤務して1日休みの週休1日が一週間のスケジュールになります。

1日(月)出勤
2日(火)明番
3日(水)出勤
4日(木)明番
5日(金)出勤
6日(土)明番
7日(日)休み
8日(月)出勤
9日(火)明番
10日(水)出勤
11日(木)明番
12日(金)出勤
13日(土)明番
14日(日)休み

休日は何日?

タクシー運転手は隔日勤務であれば月に12乗務か13乗務が一般的です。ここでは12乗務として考えてみましょう。

1乗務が2日分とすると12乗務は24日分。月の休日は6日か7日ということになります。

隔日勤務は休日が多いとは本当か?

よくタクシー求人に明番の日を休日といい「タクシー運転手は月の半分以上は休日だ!趣味や旅行で家族サービス」「毎月の半分以上が休日」と説明してありますが僕は納得がいきません。

隔日勤務は日付をまたいで仕事をしています。明番の日は徹夜明けの状態ですので疲れ切っていて当然です。だから継続20時間以上の休息が必要とされているのです。

仮に一般企業で早朝に3時間仕事をして帰宅した日を休日といいますか?いいませんよね?まぁここで怒りをぶつけても仕方ないので止めておきます。

要するに隔日勤務の次の日は徹夜明けの状態。でも早朝に帰宅するので仮眠したり体力がある人はある程度自由に時間を使えると捉えてもらいたいと思います。決して休日ではありません。

隔日勤務12乗務の場合

では実際の労働時間等をまとめておきますので参考にしてください。

拘束時間 20時間
乗車時間 17時間
休憩時間 3時間

月間拘束時間 262時間
年間拘束時間 3,144時間

※実際の労働日数
明番を含めた月間労働日数 24日
年間の労働日数 288日
年間休日 77日

※明番を休日と仮に想定した場合
月間隔日出勤の出勤日 12日
年間の労働日数 144日
年間休日 221日

拘束時間以外の業務は?

実際にタクシーに乗って運転する以外に雑務があります。出庫前の車の点検や個人的な準備。帰庫後の洗車、日報締め、納金です。

タクシードライバーは完全歩合給ですのでこういった雑務はお金になりません。サクッと処理して早めに帰れるようにがんばりましょう。

タクシー運転手は有給休暇は取りやすい

タクシーの仕事は代わりがきく仕事なので出勤日変更や急な欠勤、有給休暇は取りやすいと思います。しかいタクシー会社は車を動かしたほうが売上になるので可能な限り出勤して乗務してもらいたいと思っています。

このあたりの融通は先輩社員に教えてもらいながら事務所とうまくやりとりをする必要があります。休む人が多い日だと会社も困りますので有給休暇の申請などは早めに申請しておくほうがいいでしょう。

長期連休は稼ぎどきではない

タクシー運転手に長期休暇はありません。ただ乗務日程をうまく調整し有給を合わせると連休は簡単にとることができます。

売上からいっても正月、ゴールデンウィーク、お盆はお客さんが少なく売上も下がるので出勤したがらない乗務員が多い。ですから世間の連休に合わせて休む人が多く出勤する乗務員も少なくなります。タクシー会社は連休中に出勤しくれる乗務員の確保が悩みのタネです。

カレンダー通りの休みの人と過ごすのであれば一緒に連休中に休むこともできる。連休中は混雑するから少しずらして連休を取る。などいろんな休み方ができるのがタクシー運転手のメリットといえますね。

定時制とは?

タクシー運転手は比較的自由な勤務形態がとれる業種です。会社によっては定時制といって年金受給者や理由があって出勤日数を少なくしたい働き方を認めているタクシー会社もあります。具体的な日数はさまざまですが月に8日の日勤勤務程度な気がします。

社会保険などの福利厚生もアルバイトやパート並みになってしまう可能性がありますので詳細はタクシー会社に確認をとっておくと安心です。

タクシー運転手の給料について気になる方はタクシーの歩合について現役タクシー運転手がサクッと教えますをご覧いただければ参考になりますよ。

タクシー運転手の一日の具体的な動き

最後にタクシー運転手の一日の具体的な働き方を掲載しておきます。会社や地域、勤務形態によって様々だと思いますが、一つの参考になると思います。

6時 自宅を出る。通勤手段は様々。徒歩、自転車、バイク、車、電車、バスなど

7時 タクシー会社を出庫。アルコールチェック、点呼、車の点検、などを行う

午前中 主に出勤客や病院に行くなど移動したいお客さんが多く稼げる時間帯

11時 お昼休憩 朝の忙しい時間帯が落ち着いた頃に休憩

午後 あまり移動したいお客さんが少なく、まったりした時間

16時 夕方休憩 稼げる時間帯の前に休憩

夕方 帰宅するお客さんや仕事関係で急いているなど忙しくなってくる時間帯

20時 夜休憩 深夜の割増時間前にじっくり仮眠

 帰宅するお客さんが増える時間帯。コツコツ売上を積み上げる大事な時間。

1時 終バスや終電がなくなってくる時間

深夜 終電を逃したお客さんや飲み会や接待の帰りなどロングが期待できる時間帯。

3時 帰庫 アルコールチェックと日報、納金、洗車などを行う

4時 帰宅 長い一日の終り。お疲れ様でした!ハンコ!

疲れた体に一杯のビールが効く至福のひととき。

明番 ゆっくり休憩を取って次の出番に備える。次の日の出勤時間まで自由な時間。

まとめ

タクシー運転手の労働時間は実際に勤務してみないと理解でいない部分もあるかと思います。でもこの記事を読んでいただければ多少なりともイメージできるようになったと思います。

タクシー運転手に向いているかは20時間の拘束時間に慣れるかだと思います。20時間と聞くと長いように感じますが実際にはあっという間です。

これからタクシーに転職や就職を考えている方の参考になればと思います。タクシー運転手は底辺な仕事で躊躇しているかたにはなぜタクシー運転手が底辺やきつい仕事だと思われているのか?が人気記事となっていますのでよろしければどうぞ。

他にも心配な部分がありましたらブログ内に参考になる記事があると思いますのでご覧いただければと思います。

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