仕事内容

タクシー運転手の仕事内容まとめ

タクシー運転手の仕事は『お客様を目的地にお送りすること』です。そのくらいは知っているけど、ほかにはどんな仕事があるのかわかりませんよね。タクシー運転手に転職を考えているけど、後悔しないために仕事内容か詳しく知りたいはず。

転職の悩みで『思ってた仕事内容と違う』があります。募集要項や面接の話と違う仕事をさせられるのはよく聞きます。生活をかけて転職をしたのに、また退職して転職活動をすることになるのは苦痛でしかありません。

僕は元タクシー運転手で、現役運行管理者のタクローです。タクシー業界10年以上、何百人ものタクシー運転手を見てきて、数多くの相談にも乗ってきました。その経験からタクシー運転手の仕事内容を伝えていければと記事を書いています。

タクシー運転手の仕事内容は『お客様を目的地にお送りすること』です。本当にそれだけですが、ここではもう少し掘り下げて細かな部分まで紹介していきます。タクシー会社や地域によって異なる部分がありますので、一般的な仕事内容と理解しててください。

この記事を読むことによって、転職後のタクシーの仕事を100%理解することは難しいでしょう。しかし、ある程度仕事内容を理解し、納得してタクシー運転手になれば、後悔する可能性が低くなります

僕もタクシー運転手に転職するときは、相当な覚悟が必要でした。結果としてよかった点もあれば、悪かった点もあります。転職は人生を左右する一大決心です。後悔することのないよう、お手伝いをできたらと記事にしていますので、ぜひご覧いただければと思います。

実際の仕事内容について

タクシー運転手の仕事内容や隔日勤務など、身近に目にするタクシーですが、実際にどんな感じで仕事をしているか知らない人も多いです。

基本的にはお客様を目的地までお送りするのが仕事です。その点は誰でも知っていると思います。一番知らないのがタクシー会社で一般的な隔日勤務についてです。

隔日勤務とは、1勤務で2日分の仕事をすることです。ですから、出勤する日は一般的な出勤日の半分になります。出勤日は半分で、1回の勤務時間は2日分です。

タクシーの仕事についての詳細は下記リンクから紹介していますので、ご覧ください。

タクシー運転手の仕事について

お客様を乗せて運転する

『流し』でお客様を見つける

迎車でお迎えに行く

予約の仕事を受ける

乗り場でお客様を乗せる

一日の走行距離はどれくらいか?

一日の走行距離は約150キロくらいです。隔日勤務は2日分なので300キロくらい。その距離でお客様を乗せている距離は約三分の一くらいです。

一日の売上はどれくらいか?

一日の売上は2万円から3万円が一般的です。お客様を乗せる回数は10回から20回くらいが目安。平均単価は1000円くらいが一般的です。

タクシー運転手に転職して売上を上げたい人は、下記記事で詳細を解説していますのでご覧ください。

売上を上げる方法

ノルマはあるの?

足切りと呼ばれるノルマのようなものはあります。しかし、足切りを超えていなくてもすぐクビになることはないことが多いです。タクシー運転手になりたい人は少ないので、すぐに解雇してもやり手がいないので、足切り未達でも放置されていることがあります。

売上が低い人に車を貸して乗務させると会社の売上が下がるので、すぐに解雇する会社もあります。これは会社の方針によりますので、面接時に確認しておく項目です。

マニュアルはあるの?

会社や乗り場、無線配車の約束事のマニュアルはあることが多いです。売上を上げるための方法や、お客様の見つけ方などのマニュアルはありません。稼ぐためには自分で考えて行動するしかありません。

方向音痴でも大丈夫?

方向音痴も程度によりますが、今はナビ付き車両がほとんどなので気にすることではありません。しかしタクシー運転手は道を覚えることが大事な仕事ですので、地図を見たり休日に道を確認したりする努力は必要です。

食事はどうしてる?

自分の好きなタイミングで取って大丈夫です。車内で食べると匂いが残るので、できれば車外か飲食店で取るようにしたほうがいいですね。

喫煙はできるの?

タクシー車内は禁煙です。今は路上や公園でもタバコを吸える箇所は減ってきています。自分で探すか、同僚に聞いて会社や社会に迷惑がかからない場所で喫煙するようにしましょう。

トイレはどうする?

公園のトイレや、施設、飲食店、コンビニ、営業所などトイレの箇所は覚えておき、早めに済ませることが大切です。尿意を覚えても我慢していると、トイレの場所がわからない地域に行くこともありえるからです。

タクシー運転手に向いている人はどんな人?

一番は車の運転が苦でないことです。長時間運転することになりますので、運転が苦手な人は向いていません。あとは、真面目に仕事をする姿勢が重要です。歩合給ですので、自分で考えて行動する人がタクシー運転手に向いています。

人間関係は?

タクシーの仕事は人間関係に悩むことは少ないですね。事務所の人とは主に出庫時と帰庫時だけしか顔を合わせません。同僚とも会話を交わすこともほとんどありません。複数人で仕事をすることはありませんので、人間関係に悩むことはないように思います。

将来性はあるの?

タクシーの仕事は公共交通に付随するものです。電車、バスと似たようなものです。将来が明るいかと言われれば、難しいかもしれません。しかし、直ちに傾くような業界ではありません。

移動手段というのはいつの時代も必要であり、タクシー需要も極端に増えることもなければ減ることもありません。今後も社会として移動手段の一つとしてタクシーは必要とされるでしょう。

タクシー運転手の将来性が気になる人は、下記記事で詳細に解説していますのでご覧ください。

タクシーの将来性が心配

タクシー運転手は休みが取りやすい

タクシーの仕事は休みが取りやすいです。良い意味で責任感がない仕事なので、一人が休んでも大きく影響がでません。

休みはもちろんのこと、有給や連休も一般的な仕事よりも許される仕事です。タクシー会社は出勤して稼いでほしいけど、休みたいと言われれば強制的に仕事をさせるのは難しいからです。

土日休みの仕事は、平日は休めず、土日が忙しい仕事は平日しか休めないのが一般的です。

しかし、タクシー運転手の仕事は、基本平日のほうが稼げますが、土日もタクシーは必要なので出勤日が設定されています。要するに、平日も土日も関係なく仕事になってしまい、逆に言えばどの日に休んでも影響が少ないといえます。

タクシー運転手の休みについての詳細は、下記記事で書いていますのでご覧ください。

タクシーは土日平日休める

タクシーは日曜日は稼げない

タクシーの仕事は会社、病院、など平日に需要が多いです。意外と土日が稼ぎ時と思われていますが、日曜日は特に需要が少なく売上が低くなる傾向にあります。

タクシー運転手も家族やプライベートがありますので、日曜日に一緒に過ごしたり予定があったりします。そのため、タクシー運転手で日曜日に休みを取る人も少なくありません。

逆に平日休みたいから日曜日に出勤する人もいて、様々な出勤形態に対応できるのがタクシー運転手の良いところです。

タクシーの日曜日についての詳細は下記記事で書いていますので、ご覧ください。

タクシーは日曜に稼げない

ペットも一緒に乗りたいと言われたら?

タクシーに乗せるのは人だけではありません。猫や犬などペットを一緒に乗せることもあります。

基本的に猫や犬でもシートや車内を汚さない状態であれば、乗せることになります。盲導犬であれば関係なく一緒にお乗りいただきます。

タクシー会社の研修では、ペットを乗せたいと言われた場合のことは指導されません。タクシー運転手の基礎知識として、タクシーにペットを乗せたいと言われた場合の対処方法を知っておく必要があります。

下記リンクから、タクシーにペットを乗せたいと言われたときのことを書いていますのでご覧ください。

タクシーは猫も犬も乗れます

女性でも働ける仕事

タクシー運転手の仕事は女性でも働けます。僕の周りにも女性タクシードライバーは働いていて、話を聞いたりします。

男勝りにバリバリ働いている人もいれば、自分のペースでのんびり仕事をしている人もいます。タクシー運転手の仕事はマイペースで働けるので、周りに流されなくて良いという人もいます。

一般的な仕事だと、急に休んだりすると会社と同僚に迷惑がかかるので当日欠勤は出来ない場合が多いです。しかし、タクシー運転手は体調不良や家族の都合で急に休んでも問題ない会社があります。

女性がタクシー運転手について知りたい内容は下記記事で詳細に書いていますのでご覧ください。

女性タクシー運転手は増えています

タクシー運転手とバス運転手、転職するなら?

タクシー運転手に転職を考えている人なら、バス運転手はどうなの?と気になる人も多いはず。車を運転する仕事といった点で共通する部分も多いタクシーとバス。

タクシー運転手は自由な働き方で自分で稼ぐイメージ。バス運転手でも、路線バスと観光バスなど種類があります。

路線バスでいえば、会社の指示通りに勤務すればある程度給料が確保され、景気の影響を受けにくいです。

観光バスは稼ぎは大きくなりますが、会社の状況や景気に左右されがちで給料は良いときもあれば、落ち込む時もあり安定しません。

僕は数多くのタクシー運転手とバス運転手を見ていますが、どちらが良いといったことはなく、人によって向き不向きがあるようです。

どちらがどんなメリット・デメリットがあるのか紹介している記事が下記リンクから閲覧できます。

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  • この記事を書いた人

タクロー

元タクシー運転手の現運行管理者
タクシーの現場から情報をお届けしています。

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